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~生活習慣と昔ながらの薬で健康体重をキープ~
GLP-1受容体作動薬(セマグルチド〈リベルサス・ウゴービ〉、チルゼパチド〈マンジャロ〉など)は、近年注目されている肥満治療薬です。しかし、「副作用がつらい」「費用が高い」「供給が安定しない」といった理由で治療を中止せざるを得ない方が少なくありません。
実際、海外の臨床試験では、1年以内に治療を中断した人が最大で81%にも上ると報告されています。
では、薬をやめた後に体重をリバウンドさせないためには、どうすればよいのでしょうか?
今回は、GLP-1薬を卒業したあとでも「体重をキープするための2つの方法」に焦点を当ててご紹介します。
① 毎日の習慣を味方にする!行動療法と生活習慣の見直し
GLP-1薬を使っていた方は、薬による「食欲の抑制」がなくなったときの空腹感に驚くことがあります。これを乗り越えるには、日常生活の工夫がカギになります。
✅ こんな工夫が効果的:
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毎日決まった時間に食事を摂る(空腹の波を一定に保つ)
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高たんぱく・低糖質のバランス食(満腹感を持続)
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週3回以上の有酸素運動(ウォーキング、スイミングなど)
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体重・食事・運動をスマホアプリで記録(自己管理の意識が高まります)
実際、スマートフォンを用いた行動療法は、GLP-1治療をやめたあとの長期的な体重維持に有効であることが複数の研究で示されています。
📱当院では「行動療法サポートプログラム」も導入中
管理栄養士と一緒に生活習慣を見直し、実践的な食事指導や運動アドバイスを行います。
② 昔ながらの薬にも、実は体重維持の力がある
「GLP-1薬はやめたいけど、薬のサポートはまだ必要…」という方もいるかもしれません。
そんなときは、旧来の抗肥満薬に目を向けてみましょう。
💊注目されている旧薬:
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メトホルミン(糖尿病治療薬)
インスリン抵抗性を改善し、食欲を穏やかに抑制します。
これらの薬はGLP-1薬と比べて費用が安価で、副作用も比較的少ないのが特徴です。2024年の研究では、GLP-1薬をやめた後にこれらを使用することで、体重の再増加を防げるだけでなく、さらに減量するケースも報告されています。
🔍 GLP-1薬をやめたあとに不安な方へ
「また太ってしまうのでは?」という不安は多くの患者さんが抱えています。
でも、薬なしでも体重をコントロールできる力は、日々の小さな習慣や工夫の中にあります。
当院では、GLP-1治療後の体重管理についてもサポートしています。
医師・看護師・管理栄養士がチームで、あなたに合った体重維持のプランを一緒に考えます。
💡まとめ
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薬をやめても体重は維持できる
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食事・運動・アプリでの記録がカギ
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旧来の薬も再評価されている
📞 GLP-1薬の終了後フォローをご希望の方は、お気軽にご相談ください!
📍KYPROSでは自費診療・保険診療の範囲内でサポートを提供中です。